EVO2018 WiiU優勝は
EVO2018、スマブラWiiU部門お疲れ様でした。
日本からの参加者も多く、配信を見ながら応援しておりました。
Top8にはにえとの、Raito、ちょこ(敬称略)の3名が勝ち残り、国内観戦勢も盛り上がっていました。
にえとのシークとベヨネッタ軍団の戦いはかなり熱い展開で、自分も見ていてすごく熱くなりました。
ただ、CaptainZackのベヨネッタが試合運びが上手く、惜しくも負けてしまいましたが堂々の3位でした。おめでとうございます!
Congratulations to @LimaBayo, your #Evo2018 #SmashBrosWiiU Champion!
— Nintendo Versus (@NintendoVS) 2018年8月5日
🥇: @LimaBayo
🥈: @CaptainZack_
🥉: @Ueji1123 pic.twitter.com/txDeDdIKQO
そして今年のEVOの優勝はLima!おめでとうございます!
ただ、今回のGFは予想外の展開となりました。
どうしてこうなったGF
最終戦、GF(グランドファイナル)は勝者側のLimaと、敗者側のCaptainZackのベヨネッタミラー。
Limaが勝てば無敗のまま優勝、敗者側から来たCaptainZackが勝てばGF2セット目突入でホントの最終決戦という状態です。
お互い2本取った5本目、序盤にCaptainZackが復帰を失敗して0%からストックを落としてしまいます。
が、あろうことかLimaが自ら崖から降りて自滅、ストックを並べます。
(動画12:43あたり~)
evoのEVO 2018: SMASH 4 - CaptainZack vs. Lima - Grand Finals Top 8をwww.twitch.tvから視聴する
その後、CaptainZackが勝利し、スコアをリセット、GFセット2に突入します。
(14:45あたり~)
セット2開始後、お互いがNBを溜めたまま試合は動かず約1分経過
コントローラを片手で持って談笑を始め、全く動きそうにない状態に
普通にスタッフが入ってきて試合中インタビューが始まるという状態に
EVOという大きな大会の優勝が掛かった試合でこんな状態になるのは前代未聞ですね。
試合後、御二方とも謝罪しているようです。
I apologize for my disrespectful showing in grands. I was truly trying my best, but I definitely made it seen as if i wasnt. Im sorry to my fans that I disappointed and I want to apologize to the entire EVO staff. Im sorry
— CaptainZack (@CaptainZack_) 2018年8月5日
I didn’t mean to make grand finals look like collusion or childish. I didn’t even know the rules about it and i was playing one of my best friends so I didn’t want it to end with that sd so I gave the stock. I play better when I play to have fun so that’s what I did. Sorry lol
— Lima (@LimaBayo) 2018年8月5日
個人的には選手として決勝という舞台に立っている以上、最後まで真面目に戦ってほしかったなあと思います。
もちろん強さを競っている以上、「自滅で決着をつけたくなかった」というLimaの意見はわからなくもないですが…。
ちなみに自滅した件について、スマブラわからない人のためにサッカーで例えるなら、
「相手がオウンゴールして1点入ったけど、このままだと簡単に勝っちゃうからこっちもオウンゴール決めた」
って感じでしょうか。
個人間では「自滅で決着をつけたくなかった」で解決かもしれないけど、プレイヤーを応援している側からすると「なにしてんねん!!」ってなるでしょう。それが決勝戦ならなおさら。
色んな考え方があるかと思いますが、応援してくれている人もいるということをプレイヤー側も理解してほしいと思います。
強いプレイヤーは叩かれる
今回のプレイヤー同士の騒動は置いといて、ここからが本題です。
自分が気になったのは観客側です。
スマブラWiiUにおけるベヨネッタは異常なほど嫌われており、「勝っても観客からブーイングが来る」という状態で、CaptainZackもブーイングにかなり困っていたようです。
Stop booing me like I care.
— CaptainZack (@CaptainZack_) 2018年8月5日
ベヨネッタが嫌われる点としては
- ウィッチタイムが強い(設置してあるバナナにも反応する)
- バットウィズインも強い
- 低%でも上とか左右とかに運ばれて即死コンボ決められる
という他のキャラにない強い要素を持っている点が挙げられるかと思います。
確かに一瞬で撃墜したときなどは「は?????」「ほんまこのキャラ~~~~」みたいな反応はあるかと思います(自分も言います)。
でもそれはプレイヤーが努力した結果強くなっているからできることであって、ブーイングだとか、プレイヤー批判に繋がるのはちょっとおかしいんじゃないかなと思っています。
ベヨネッタ以外に、現在はスマ4を引退しているZeRoが、「圧倒的に強いから」叩かれていたり、DXにおいてもプリン使いのHungryBoxが「プリンがしょーもないから」と言う理由で叩かれていました。
上位プレイヤーへのヘイトが溜まることが多く、少し不穏な状態です。
(他の界隈はどうなのか知りませんが…)
また、このようなプレイヤー批判が恒常的になると、プレイヤーの精神面にも影響してくるので、精神面が不安定になって引退するみたいなこともなくはない話です。(実際ZeRoがかなり追い詰められていたのもあります)
何故プレイヤー批判が起きるのか?
では何故批判が起きているのか?ということを少し考えてみました。
結論から言うと
「スポーツをにわか知識で語るおっさん現象」
が起きているからだと思います(勝手に名付けました)。
サッカーとか野球とか、ルールをちょっと知ってるぐらいであんまり詳しくないのに「あれはダメだ」みたいなダメ出しをするおっさんいますよね。あんな感じです。
スポーツに限らずゲームも「競技者」と「観客」に分かれています。
それを踏まえてスマブラDXのHungryBoxを競技者として例を考えてみましょう。
HungryBoxはスマブラDXのFive Gods(5神)と呼ばれ、プリン使いとして何度も大きな大会で優勝しています。
しかし、スマブラDXの大会では、最強キャラであるフォックスが多く見られます。
プリンは一般的にフォックスに「不利」とされています…が、それをかいくぐってHungryBoxは優勝しています。
優勝に至るまでに、恐らくものすごい努力とか研究があってこそ成果になっていると思われます。
プリンとフォックスの知識がある程度ある人だと
「ここのプリン側の動きはフォックスに攻撃させないように牽制しつつ、相手の動きを制限して自分のペースに持ち込んでいる…流石はHungryBoxだ…強い……」
という風になるかと思います。
しかし観客側は「盛り上がる試合内容だったか」という点を重視します。
なので
「一方的な試合展開」
「よくわからないけど一瞬で勝敗が決まってしまう内容」
である場合冷めてしまいます。
(スポーツも同じで「10-0」の試合より「2-3」ぐらいの接戦の試合の方が盛り上がると思います。)
本来は
「苦手キャラのフォックスが大量にいるのに優勝しててすごい」
になるはずが
「よくわからんけど一方的に勝つのが気に食わない」
になっているということです。
これがにわか知識で語るおっさんの実状です。
今後のおっさん対策
「スマブラが人気の競技になる」ということは「観客が増える≒にわか知識で語るおっさんが増える」ということにも繋がります。
新作も出てくることで新規勢も増えることが見込まれますし、ある程度は「おっさん」が増えるのは仕方ないことだと思います。
ただ、既存のスマブラプレイヤーにおいては「自分たちがおっさんの立場に回らないように注意する」というのは重要なことだと思っています。
特に「過去作のスマブラプレイヤーが殆どやってもいない新作スマブラを批判する」というのは陥りやすいと思っているので、気をつけてほしいと思っています。
現在国内では特定の選手に対してブーイングとかをするようなことは無い……と思っていますが、今後規模が大きくなるとどうなるか…というところまではわかりません。
自分もおっさんにならないよう気をつけていきたいと思います。
最後に、Lima優勝おめでとう!!!
そしてスマブラWiiUに参加した日本の選手、感動をありがとう!!