10月にSwitch/PS4にて発売される「真・女神転生Ⅲ Nocturne HD REMASTER」や、来年発売に迫った「真・女神転生V」を機にメガテンシリーズを始めようという人もいる(はず)と思ったので、なるべく多くの人を沼に落とすべく「メガテンとはなんぞや」という紹介記事を書きたいと思います。
メガテンとは
メガテンには真がつかない「女神転生」と「真・女神転生」があります。
「メガテン」の表記だけだと真・女神転生を指すことが多く、真がつかない方は「デジタルデビル物語 女神転生」が正式名称なので、「DDS女神転生」とか区別して呼ぶことが多いです。
ちなみに「メガテンって女神が転生しないじゃん」っていう人もいるかと思いますが、実はメガテンの原作は小説で、メデイアミックスゲーム作品として作られました。(アニメ化もしています。アニメはグロいです)
そういう経緯もあり、原作小説ではイザナギとイザナミが転生した2人を中心に物語が展開しますが、ゲームでは必ずしも女神が転生するとは限りません。
また、Switchでは「DDS女神転生」が2020/8/20よりナムコットコレクション第3弾として遊べるようになります。
DDSの頃まではアトラス開発、ナムコ販売だったんですよね。
メガテンにおける悪魔
メガテンでいう「悪魔」は、サタンやルシファーなど一般的な悪魔のみを指すのではなく、ガブリエルやミカエルなどの天使や、ロキ、ケルベロスなど各地の神話・伝承に登場する神や魔物、チュパカブラやモスマンなどのUMA*1など様々です。
D2メガテンのロキ
神話に出てくる神などが多く出てくるので、他のゲームやアニメなどで聞き慣れてそうな悪魔も多いと思います。
大神のアマテラスとかヤマタノオロチ、FGOやってたらクー・フーリンやスカディ、パールヴァティなども出てきますし、FEHやってたらロキとかスルトとか、メギドに出てくるやつはソロモン72柱の悪魔が盛りだくさんなので全般的に。
北欧神話などは特にゲームに限らず、いろんな題材に取り入れられたりしてるので聞き馴染みある悪魔が出てくるかもしれません。(映画マスクの仮面がロキの仮面だったりします)
ゲームシステム
悪魔会話
女神転生シリーズでは、悪魔を使役して敵と戦います。
メガテンの世界ではいろいろあって悪魔はそこら中に出てくるので、悪魔と会話して交渉し、「仲魔」を増やしていきます。(会話はペルソナ5のシステムに近いです)
仲魔になるとパーティに加えることができ、一緒に旅ができますが、あくまで仲魔になるかは会話次第。
交渉材料にはお金やアイテム、自身の体力などや仲魔の命など求められます。
また、悪魔の気に入る返答をしないとアイテムを持ち逃げされたり、キレられて襲われたりもします。
ここが面白いところで、悪魔は人間と価値観が大きく違うので、単純に人間なら喜ぶであろう回答も悪魔には逆効果だったりします。
気に入られる回答の傾向は悪魔それぞれありますが、正解の答えはありません。
悪魔心を掴むにはある程度慣れが必要なので、悪魔の気持ちになって考えてみましょう。
悪魔合体
悪魔合体はゲームをやってない人でも聞いたことあるかもしれません。
文字通り、悪魔と悪魔を合体して新しい悪魔を作ります。
基本的に強い悪魔を作るために合体するんですが、これがめちゃくちゃハマります。
実際にやってみないと伝わらないかもですが、素材の悪魔が変わると生成される悪魔も変わってくるので、合体先を探してたら「ここであの有名な悪魔が!!レベル上げしないと!」とか、「このスキル欲しいからこの悪魔作りたい!」みたいなことが起きます。
スキル継承など戦略性にも大きく影響してくるので、時間かけてゆっくりやりたいですね。
ストーリー分岐
メガテンのキモになるのがマルチエンディング、ストーリー分岐です。
天使や神を信じ、秩序を重んじる「LAWルート」
悪魔らしく弱肉強食を生きる混沌の「CHAOSルート」
どちらにもつかず天使も悪魔もぶっ倒す「NEUTRALルート」
最初はプレイヤーの属性はNEUTRALで始まり、プレイヤーの選択や行動によってCHAOS、LAWに揺らいで分岐します。
ルートはこの限りではありませんが(真3などはまた呼び方が違う)基本似たような分岐となっており、分岐によっては今まで仲間だった人(勢力)と敵対することになります。
天使も悪魔も倒して人間らしい世界を!とはよく言われますが、LAWでもCHAOSでも一応トップに立つようなものが別にいるのでそれに従っていればいいんですが、NEUTRALではそのトップを倒しちゃってるので自ら考えて生きなければならない過酷な道になります。
すべてはプレイヤーが選択した可能性の一つであってどれも正しいです。
どのように生き、未来を決めるのかは自分自身なので、周りに囚われず、自分らしい生き方を見つけていきましょう。
過去作のメガテンをプレイするには
メガテンは過去作との繋がりなどはないのですが、過去のメガテンもプレイしたい人向けにまとめてみました。
めちゃくちゃリメイク出てるものもあるので、現行プレイしやすいであろう最新ハードを書いています。
デジタル・デビル物語 女神転生:Switch*2
デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ:SFC
真・女神転生:Switch*3
真・女神転生Ⅱ:Switch*4
真・女神転生Ⅲ NOCTURNE :PS2、Switch/PS4*5
真・女神転生Ⅳ:3DS
真・女神転生Ⅳ FINAL:3DS
真・女神転生Ⅴ:Switch(2021年発売予定)
真・女神転生if...:WiiU VC、Vitaアーカイブス
真・女神転生STRANGE JOURNEY:DS、3DS*6
真・女神転生NINE:Xbox
D×2 真・女神転生 リベレーション:Android/iPhone
※ペルソナなど派生作品まで入れるとかなりの量なので、メガテンシリーズに絞らせていただきました。
やはりNINEのXboxが目立ちますが、プレイ済みの人が少なすぎてアトラス界隈のフォロワーでも話題に上がることがあまりなく、情報がほとんど入ってこないので正直何も知りません(攻略本だけは持っている)。
2021/2/10追記
真2もニンテンドーオンライン特典に追加されたので、ナンバリング作品であれば、3DS作品である真4、4F以外はSwitchでプレイできるようになりました。やったね。
https://twitter.com/Nintendo/status/1359307747049807872?s=19
初心者用QA
Q.メガテンって難易度高いんじゃない?
A.ぶっちゃけ今からSFCで出た真1とか真2をやるのは、難易度もですが操作感とかゲームシステムの面でハードルが高いと思います。真4以降は難易度調整で遊びやすくなっています。また、今度発売する真・女神転生Ⅲには慈悲深い難易度「MERCIFUL」が追加されます。ストーリーを楽しみたい初心者でも安心です。
Q.今からやるならどれ?
A.来年に真Vが控えているので、今からやるならSwitchでできる真Ⅰ、真Ⅲが手を出しやすいです。ただし、先述の通り昔のグラフィックとか操作感が苦手!な人は真Ⅲからがよいと思います。真ⅢHDも発売前なので、今すぐやる場合は3DSで真Ⅳ,ⅣFINAL,DSJもおすすめです。
Q.シリーズ後との繋がりはある?真1からやらないとダメ?
A.シナリオ上の繋がりはありません。どれからやっても楽しめます。
Ⅳ、ⅣFINALに関しては同じ時間軸の同じ場所で主人公が異なる展開になっているので、FINALやる前にⅣをやっておくと話の流れが理解しやすいかと思います。完全にⅣの後の続編というわけではないので、ⅣFINALから始めても問題はないです。
Q.ペルソナシリーズとの違いは?
A.ペルソナは学校を舞台に話が展開して学校生活で仲間と交流しつつ敵と戦いますが、メガテンの世界では基本的に東京は滅んでいます*7。
戦闘システム的には真1,2は昔によくあるRPG、真3以降は弱点を突くと行動が増える「プレスターンバトル」になっていて、ペルソナ5とかの戦闘と近いです。
Q.プレイ時間どのくらいかかる?
A.どの作品か、またどの難易度、どのルートで進めるかにもよりますが、初見だと50時間~100時間ぐらいかかると思います。特に時間かかるであろうと思われるのはSJ(DSJ)と真ⅣFです。
Q.派生作品ってどんなのがある?
A.派生作品は全部ではないですが、以下のようなものがあります。
ペルソナシリーズ:「女神異聞録ペルソナ」「ペルソナ2罪」「ペルソナ2罰」「ペルソナ3」「ペルソナ4」「ペルソナ5」
デビルサマナーシリーズ:「真・女神転生デビルサマナー」「デビルサマナーソウルハッカーズ」「デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団」「デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王」
デビルサバイバーシリーズ:「女神異聞録デビルサバイバー」「デビルサバイバー2」
SAGAシリーズ:「DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー」「DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2」
デビルチルドレンシリーズ:「真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書」「白の書」「光の書・闇の書」「炎の書・氷の書」
魔神転生シリーズ:「魔神転生」「魔神転生Ⅱ」
女神転生外伝シリーズ:「女神転生外伝 ラストバイブル」「女神転生外伝 ラストバイブルⅡ」「女神転生外伝 ラストバイブルⅢ」
その他:「幻影異聞録#FE」
終わりに
ペルソナ5がスマブラ界隈でもプレイしている人が増えているので、できればメガテンもやってほしいなあということで書きました。
メガテンシリーズは今年28周年を迎えますが、やっとナンバリング5作目が出るという状態なので、ナンバリング発売前のお祭り状態を楽しむことができるのはこれを逃すと5年とか10年後になるかもしれません。
このビッグウェーブに乗りましょう。
最初にアトラスが真・女神転生25周年イベントをやっているときに「最新作を作ってます」として発表したのが以下のティザー。
これが2017年1月13日。
2017年10月23日に制作タイトル「真・女神転生Ⅴ」を発表。
そこから1000日以上経過して、2020年7月20日に新ティザー。発売年が2021年に決定。
流石に3年近く音沙汰がなくてこのまま5年ぐらい待つのかなと諦めかけていた中、ニンダイのラストに来たティザーだったのでめちゃくちゃ盛り上がりました。
真Ⅳが真Ⅰのストーリーを踏襲していたので、真Ⅴのティザーで「創成の刻」と言っているのが実は10月にリメイクする真Ⅲのように東京受胎的なことをするんじゃないかとか、オーディンのバラの花びら散らせていた最初の新作制作中ティザーから最新の百合の描かれた学ランに大きな意味があるんじゃないかとか、真V発表ティザーで悪魔にやられて死んでいるので、最新ティザーの手を差し伸べている悪魔が真4Fのダグザ的ポジションになるのか等々考察が出ていますが、長きに渡って溜まっていたメガテン欲が溢れて妄想が止まりません。(オタク特有の早口)
あれこれ書いてきましたが、今後発売する真ⅢHDリマスター、真Ⅴは多くの人にやってもらいたいです。
先述の通りメガテンを知るまたとないチャンスなので、是非この機会にやってみてほしいと思います。